こんにちは!もろへいやです!
ツールは何年も見ているのですがブエルタはあまり注目していませんでした。
自分の中でロードレース熱が年々高まっているので今年はJSPORTSで見れるやつは全部見るようにしてます。
そして今年のブエルタを見てて覚えた言葉があります。
「安心してください、ブエルタです」
なるほど、スペインってなんとなく雑なんですね(笑)
サムベネットのゼッケンがアイルランドではなくベルギーになってたり。
コースプロフィールがまるっきり嘘つきだったり。
ゴール前に突然コーナーが生まれていたり。
「安心してください、ブエルタです」
基本信じるなってことですね。
そんなわけでブエルタは最初の休息日を迎えました。
最初から峠峠で動きが激しいですね!
結果は順当に推移しているようでも波乱も起きており、非常に見応えがあります。
ここまでのレースのハイライトを書いていきたいと思います。
総合争い=アシスト争い!?
第1ステージから1級山岳があるという鬼畜レースが幕開けし、
最初の山頂ステージを制したのは前年覇者のログリッチ。
ユンボビスマのメンツもそうですがエースアシストのセップ・クスが強すぎる。
対するライバルイネオスは初日からエースのフルームが分もタイムを失ってしまう波乱の展開。
早々にプラン変更を余儀なくされるイネオスですがカラパスをエースに据えなんとか秒差の2位で初日を終えます。
その後の山岳もユンボビスマのセップ・クス、ログリッチの強さが際立ちます。
数少ない平坦ステージの4ステージでは前評判通りの強さを見せたサム・ベネットが勝利。
しかしながら山岳ステージで上位を取り続けるログリッチがポイント賞ジャージをキープ。
最初の休息日前、第6ステージで動きが
ログリッチがマイヨロホを守り続けてきたが雨が降る6ステージでログリッチにレインウェアのトラブルが起き、遅れる事態に。
結果カラパスがマイヨロホ、ログリッチは30秒遅れの4位に転落してしまった。
休息日明け、怒涛の追撃
今大会好調で久しぶりの勝利を挙げたダン・マーティン、TTも速く、山にも強いヒュー・カーシー、そしてツールから好調をキープし続ける怪物ログリッチ。
1~4位の差が30秒の中ブエルタの2周目が始まる。
第2週の最初の難関、1級山岳モンカルビリョ峠がフィニッシュの第8ステージ、
ログリッチが今大会2勝目を飾る。
これでログリッチは13秒差の2位。
ダン・マーティンとヒュー・カーシーが若干遅れてしまう。
更に10ステージは平坦ステージながらも逃げ集団への追走によるハイスピードとゴール前の3級山岳でピュアスプリンターが次々と脱落。
ステージ勝利のボーナスタイム10秒を勝ち取ったのは今大会3勝目のログリッチだった。
更には主催者の意味不明なルール変更*1によりカラパスとログリッチが3秒差ついたことになってしまい、ログリッチがマイヨロホを奪還する形で終了した。
にしてもログリッチは強かった。
こうして12ステージ、今大会のクイーンステージであるアングリルに進んでいった。
実は色々あった第2週
ちなみに数少ない平坦ステージである9ステージではサム・ベネットとアッカーマンのステージ勝利争いが繰り広げられていたのだがサム・ベネットの危険行為があり降格処分が言い渡され、アッカーマンのステージ勝利となっている。
https://youtu.be/yNXLMvv6NeQ?t=22
↓
これは問題のシーン(22秒くらい)
前から5人目がサム・ベネット。
これは・・・アウトです(笑)
アングリル
ブエルタのアングリルって有名なので知ってはいたし過去の映像で見たことはあったんですが生で見たことなかったのですごい楽しみでした。
率直な感想は・・
ただの、壁(笑)
いやー真っ直ぐ登る選手たちすごいね。
残り7kmあたりから上りが始まり、数km行って少しだけ平坦区間があり、その後地獄の登りが延々と続くという苦行。
変態だよほんと。
なにはともあれアングリルに入った時点でこれログリッチじゃね?って思ったんですよ。
なぜならユンボのアシストが3枚残っていたこと、ここ数日の好調さから今日も行っちゃうか!?なんてね。
ただあの傾斜見たらアシストもくそもないよね(笑)
途中までビンゲゴーが快調に引いてたんですが中盤の激坂あたりからログリッチが失速。
マス、カラパス、ヒュー・カーシーとアタックする中ログリッチは反応できず。
クスは余裕があるように見えたけどチームオーダーを優先してログリッチをなんとか引っ張る。
そんな中最後の最後でアタックで飛び出したヒュー・カーシーが勝利。
2着は粘りの走りを見せたウラソフ、そしてマス、カラパスがゴール。
ログリッチは26秒遅れでゴール。
最小限に食い止めたとはいえ再びカラパスがマイヨロホを着ることになった。
まとめ
12ステージ終了時点での順位は
1. カラパス
2. ログリッチ +00:00:10
3. ヒュー・カーシー +00:00:32
4. ダン・マーティン +00:00:35
5. エンリク・マス +00:01:50
となっており、優勝争いは実質この5人に絞られたと言えるだろう。
13ステージはTTとなっており、TTスペシャリストのログリッチ、ヒュー・カーシーがカラパスとタイム差を縮められるか?
その後は中級の山岳ステージが続き、17ステージで最後の超級山岳を迎える。
果たして17ステージ終了後にマイヨロホを着ているのは誰なのか??
ラスト1週注目して行きたい。
それでは!!
*1:通常スプリントが起きうるフィニッシュは直前の走者と3秒差がつくまでは同着と見なされるが今回はそこまで密になっていなかったため主催者の独断でレース後に山岳フィニッシュである1秒差からタイム差がつくルールに変更されてしまった